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映画と関わる仕事がしたい!業界を知るための映画×ビジネスモデル

映画と関わる仕事がしたい!業界を知るための映画×ビジネスモデル

映画は「総合芸術だ」と言われます。

というのも、舞台同様、多種多様な専門性を持った人たちが集まって、一つの作品が出来上がるからです。また、カメラを通した現実世界が作品に使われるため、その時々の天気や季節・通行人や車両など、偶発的な要素が関わってくることも理由の一つですね。

従って、映画というコンテンツを作るためには、人、物、時間、場所など様々な条件が課せられます。つまり沢山の人とお金が必要ということです。

だからこそ「映画に関わる仕事がしたい!」という人は、まず自分がどのように関わりたいのかを知る必要があるのでしょう。

今回は、映画に関わる仕事がしたい、または映画業界の全体像に興味がある、という方に向けて、業界の大まかな地図を作ってみました。

映画ができるまで

まず、映画ができるまでを簡単に説明します。

商業映画は、製作→制作の二段階を経て完成されます。

製作とは、映画コンテンツを企画し、作るための資金を集め、キャスティングを考え…など、現場に関わらない上流の工程を指します。一方の制作は、現場段階のこと。映画監督がメガホンを構え、俳優が演じ、撮影がそれを撮る…というような、映画を実際に形にする工程です。

製作とはどういうことか

以上の通り製作とは、どんな映画をどのように作り、どのようにヒットさせるかを画策する、上流工程を指します。

商業映画の始まりは、企画から。

ほとんどは東宝や東映など、大きな映画会社が企画の役割を担います。いわゆる「プロデュース」という段階ですね。企画の大まかな図が作れたら、資金調達のための「製作委員会」というものを組みます。この製作委員会こそが、映画をヒットさせるための仕掛け役になります。

キャスティングのための芸能事務所との交渉や、企画に原作があるのならば版元との交渉、またどれくらいの資金を使ってどれくらいの時期に公開し、どのような広告を打ってヒットさせるのかを考える。どんな映画作品を企画するかだけでなく、どうにコンテンツを上映館に配給するか、宣伝・広告を打つかまで、映画が人々に届くまでの施策は多岐にわたります。

これらを含め、様々な条件を一つ一つクリアしていくのが製作なのです。

制作とはどういうことか

制作は、コンテンツをつくるための現場段階を指すというのは以上の通りです。

脚本作りから始まり、ロケハンや絵コンテ作りなど、構想ができ次第、クランクインとなります。映画監督がメガホンを持ち、俳優が演技をし、それを撮影が取り、音声が音を録る、というように、作品に直接かかわる現場の仕事ですね。

これらの仕事は、制作会社やフリーのクリエイターたちが携わっています。制作チームを持つ映画会社が、製作から制作まで担うこともあるようです。

映画に関わる人・企業

映画を作るために必要な人たちを紹介していきます。同時に、その職業に就くためにはどの会社に入ればいいのかも併せて紹介します。

プロデューサー

映画プロデューサー」は、企画、資金調達、宣伝、公開まで、映画が人々に届くまでを管理するいわば総責任者です。制作についても、現場とコミュニケーションを取り、作品作りにも直接かかわっていきます。つまり、ヒト・モノ・カネを使って、映画企画をビジネスに仕立てていく仕事と言えるでしょう。

求められるスキルは汎用的で、チームや企画をマネジメントする能力のほか、流行を敏感に察知し「何がウケるのか?」を考え、ビジネスの視点から「どのように売るか?」を捉える能力が必要です。

プロデューサへのなり方は、大学を卒業し、映画会社に入社するというのが一般的なようです。

例:東宝(映画企画室、製作室)など

配給

配給とは、コンテンツと劇場を繋ぎ、より多くの人々に届ける仕事です。

例えば、コンテンツを上映してもらうための権利関係を調整したり、劇場にコンテンツの営業を行ったり、宣伝・広告を打ったりするのも、配給という仕事に含まれます。

大きな会社であれば、配給を兼任している場合もありますが、海外映画などを配給する場合は、配給会社が担うことが多くなります。ただし、配給会社はほとんどの場合新卒採用を行っていないため、配給の仕事がしたいならば、まずはメディアに携わる仕事を一歩目と捉えるのも良いでしょう。

例:東宝(映画宣伝企画室、営業室)、ギャガ株式会社(GAGA)、電通や博報堂などの広告代理店(広告の分野で)

映画監督・脚本家

映画監督とは、現場を指揮する仕事。つまり、作品の責任者です。

俳優の演出を担い、技術をまとめ、作品の完成を導きます。映像がどのように表現されるか、監督の手腕に関わっていると言っても良いでしょう。

製作や企画などを担う場合もあるようです。例えば、映画監督が映画会社に作品の企画を持ち込むと言った場合も、大きく企画に携わってきます。

また、脚本家は作品のストーリーや筋書きを作り、俳優の動きを構想する役割を担います。映画監督がこの脚本を兼任することが多いものの、映画脚本家が別に存在する場合もあります。脚本に従って映像作品は作られるため、監督という役割と密接に関わっていると言えますね。

映画監督になる方法はとても難しく、自主製作の映画を作ったり、制作プロダクションに入社したり、フリーの現場で助監督として修行を積むなど、方法は多岐にわたります。

俳優

俳優は言わずもがな。作品に登場する役者たちの事です。

俳優になるためには、芸能事務所に入る、オーディションを受ける、養成学校に入る、などという道があります。以下のページも参考にしてみてください。

俳優の仕事|映像・舞台・劇団などの種類、なり方、収入について

技術

技術は、現場の制作段階において、映画の魅せ方に直接かかわる仕事です。

撮影、音声、照明、美術など、映画作りには欠かせない存在。例えば撮影一つをとっても、我々が映像を観ることができるのは、彼らのカメラという目線を通しているからです。音声も、臨場感を演出するために、観客が映画を楽しむうえで絶対に蔑ろにしてはいけない役割です。

様々な成り方がありますが、まずは制作会社に入ることが一番の近道でしょう。フリーの技術者として様々な現場を学ぶというのも考えられます。

映画というビジネスモデル

続いて、映画業界がどのようなビジネスモデルで、どのようにお金を回しているのかを解説していきます。上記では、映画が作品として仕上がるまでを説明しましたが、私たちのもとに届くまでを含め、ビジネスの観点から紹介します。

興行収入…映画とお金の流れ

興行収入とは、劇場が観客から得た入場料、つまり収入のことを指します。

映画が私たちのもとに届くまで、製作(制作)→配給→興行という3つのステップがあります。

製作…映画コンテンツを実際につくる
配給…製作されたコンテンツを宣伝し、上映館に流してもらうように営業する
興行…配給された映像を上映館で流し、人々に観てもらう

観客が上映館で映画を観ることによって、それが興行収入になり、お金の流れができるわけですね。また、興行によって得た収入を、上映館が配給会社などに対して分配する収入を配給収入と指します。その分配は各々の比率に従うようです。

ライツやマルチユース市場

映画業界は、もう一つ「ライツ」というマネタイズ法を使っています。

権利を様々な会社に売ることです。例えば、DVD化や衛星放送、いまであればNETFLIXなどがものすごい勢いで進出していますね。

他にも、グッズ化や、映画コンテンツの漫画家、アニメ化、そして海外に映画作品を売るというのも、ライツというマネタイズ方法と言えるでしょう。

終わりに

以上、映画業界は、本当に様々な人々が携わり、様々な会社と繋がっている特殊なビジネスモデルであるということをお伝えいたしました。

このページを元に、今後の就職活動や仕事選びについて参考にして頂ければ幸いです。

舞台に関わる仕事がしたい!業界を学ぶための舞台×ビジネスモデル

また、舞台業界も参考にしてみてはいかがでしょうか。

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